特集 サインから読み解く婦人科画像診断
1. 卵巣疾患に関連するサイン 7. Bright dot sign
中井 豪
1
,
山本 和宏
1
,
鳴海 善文
1
,
山田 隆司
2
,
大道 正英
3
1大阪医科大学放射線医学教室
2大阪医科大学病理学教室
3大阪医科大学産婦人科学教室
キーワード:
卵黄嚢腫瘍
Keyword:
卵黄嚢腫瘍
pp.892-893
発行日 2017年7月25日
Published Date 2017/7/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000000037
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卵黄嚢腫瘍(yolk sac tumor)は悪性胚細胞性腫瘍に分類され,dysgerminoma,immature teratomaに続いて多く,悪性胚細胞性腫瘍の14.5〜16.4%を占める.内胚葉(endoderm)由来の種々の胎芽外成分(卵黄嚢,尿膜)および胎芽組織(腸管,肺,肝)への分化を示す腫瘍でα-fetoprotein(AFP)を産生する.原始卵黄嚢(卵黄嚢構成要素)の細胞構造に類似した構造をもつ.内胚葉洞腫瘍(endodermal sinus tumor)と同義であるが,primitive endodermal tumorが腫瘍の本質を表した名称として推奨されている1).
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