画像診断と病理
Sertoli-Leydig 細胞腫
子安 裕美
1
,
加藤 博基
2
,
松尾 政之
2
,
島岡 竜一
3
,
志賀 友美
3
,
牧野 弘
3
,
波多野 裕一郎
4
1木沢記念病院放射線科
2岐阜大学医学部附属病院放射線科
3岐阜大学医学部附属病院成育医療・女性科
4岐阜大学医学部附属病院病理部
pp.748-749
発行日 2017年8月25日
Published Date 2017/8/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000000011
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50歳台,女性.閉経後.単純CTで偶発的に骨盤内腫瘤を指摘され,精査加療目的で当院婦人科へ紹介受診となった.男性化徴候は認められなかった.MRI では,左卵巣に約6cm大の多房性嚢胞性腫瘤を認め,一部に厚く不整な隔壁と少量の充実成分が確認された.嚢胞成分は,T2強調像で高信号,T1強調像で低信号を示した.充実成分には拡散制限を認め,造影T1強調像で強い早期濃染washoutを認めた.子宮は年齢相応に萎縮し,内膜の病的肥厚は認めなかった.左卵巣にも異常所見は認めず,有意なリンパ節腫大や病的な腹水貯留は認めなかった.粘液性境界悪性腫瘍を疑い,単純子宮全摘+両側付属器切除+大網切除術が施行された.
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