特集 アストロバイオロジーとの遭遇:生命のルーツを探る旅
生体分子とそのホモキラリティの起源を探る
小林 憲正
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1横浜国立大学大学院工学研究院 機能の創生部門 教授
キーワード:
生命の起源
,
化学進化
,
アミノ酸
,
ホモキラリティ
,
地球外有機物
Keyword:
生命の起源
,
化学進化
,
アミノ酸
,
ホモキラリティ
,
地球外有機物
pp.101-106
発行日 2016年1月22日
Published Date 2016/1/22
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生命の誕生前にアミノ酸などの生体分子が無生物的に生成したはずであるが,原始大気中での生成や地球外からの供給などが議論されている.またアミノ酸に関しては,なぜ地球生物がL- アミノ酸を選択して用いているのかという“ホモキラリティの起源”も重大な謎である.生体分子とそのホモキラリティの起源に関する研究は,1950年代より室内模擬実験と隕石分析を中心に進められてきたが,1980年代以降,これらに惑星探査と宇宙実験が加わった.これらの結果をもとに,研究の現状と展望を述べる.
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