第1特集 予防&フォローがん診療
治療後(フォローアップと長期支援)
がんサバイバーとともに歩む「二次がん予防と生活支援」
小野 豪洋
1
,
西 明博
2,3
1亀田ファミリークリニック館山 家庭医診療科
2水海道さくら病院 総合診療科
3筑波大学大学院 地域医療教育学
pp.1308-1312
発行日 2025年9月1日
Published Date 2025/9/1
DOI https://doi.org/10.15104/th.2025100014
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はじめに
「がんサバイバー」にはさまざまな定義が存在するが,本稿では「がんと診断されたすべての人」と定義する.日本では年間約100万人が新たにがんと診断されており1),その数は今後も増加が予測されている.治療の進歩により,がんと診断されてからも長く生存する人が増えた現在,がん診断後の健康管理,すなわち「サバイバーシップケア」の重要性が高まっている.プライマリ・ケア医が日常診療のなかでがんサバイバーと接する機会は増加しており,果たすべき役割も拡大している.本稿では,がんサバイバーが抱える特有の健康課題と,プライマリ・ケア医が果たすべき役割について概説する.

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