特集 皮膚外用薬を使いこなす!
痤瘡[アダパレン,過酸化ベンゾイル]
井上 紗惠
1
1筑波大学附属病院 皮膚科
pp.809-813
発行日 2024年7月1日
Published Date 2024/7/1
DOI https://doi.org/10.15104/th.2024070021
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Point
・尋常性痤瘡の治療では,面皰治療薬であるアダパレン,過酸化ベンゾイル,両者の配合剤を基本とし,炎症症状に応じて外用抗菌薬を併用,あるいはクリンダマイシンと過酸化ベンゾイルの配合剤を使用する.重症度が高ければ内服抗菌薬を併用する.
・薬剤耐性菌の懸念があるため,抗菌薬は長期使用しない.
・炎症軽快後には,面皰治療薬を用いた維持療法を継続することで,炎症の再燃や瘢痕を予防できる.
・いずれの薬剤も,導入時に副作用,副作用への対応をよく説明することが重要である.
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