特集 薬疹・薬物障害
セツキシマブによるざ瘡様皮疹に過酸化ベンゾイルが有効であった1例
田中 美奈子
1
,
山田 隆弘
1山口県立総合医療センター 皮膚科
キーワード:
Benzoyl Peroxide
,
咽頭腫瘍
,
顕微鏡検査法
,
経皮投与
,
ざ瘡状発疹
,
Cetuximab
Keyword:
Cetuximab
,
Benzoyl Peroxide
,
Administration, Cutaneous
,
Microscopy
,
Pharyngeal Neoplasms
,
Acneiform Eruptions
pp.52-53
発行日 2017年1月1日
Published Date 2017/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2017115820
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55歳男。喉頭下咽頭癌にて喉頭全摘を行い、パクリタキセル・セツキシマブ療法を開始したが、9日後より皮膚障害が出現し、ステロイド外用は無効であった。紹介受診時には頭部、顔面、胸背部、腰部に一部膿疱化を伴う丘疹が多発しており、セツキシマブによるざ瘡様皮疹と診断して過酸化ベンゾイルの外用を開始したところ、3週間後には皮疹は色素沈着を残して軽快した。自験例は体幹下部にまで皮疹が存在し、難治例と思われたが、過酸化ベンゾイルが奏功し、セツキシマブを含む化学療法に変更はなかった。
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