連載 チャートでわかる! ちゃ〜んとわかる!疲れた消化器をサポートする漢方処方プロセス 第4回
胃腸炎
谷川 聖明
1,2
1谷川醫院院長
2京都大学医学部附属病院特任病院准教授
pp.1542-1550
発行日 2023年12月1日
Published Date 2023/12/1
DOI https://doi.org/10.15104/th.2023120020
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胃腸炎に対する漢方治療のポイント
①胃腸炎の治療に際しては,まず陰証・陽証の鑑別をして漢方薬を選択する. ② 陽証と判断した場合は半夏瀉心湯,胃苓湯を,陰証と判断した場合は桂枝人参湯,真武湯を用いて治療する. ③ 気血水の鑑別では,気虚には半夏瀉心湯,桂枝人参湯が,気滞には胃苓湯が,水毒に は胃苓湯,真武湯がそれぞれ適応となる. ④ 治療薬選択に際しては,胃腸炎の症候以外にも目を向け,全体の証を捉えることも重 要である. 今回は「胃腸炎」に対する漢方治療について解説します.まずは症例を提示します.どのよ うな漢方薬が適応となるか考えてみましょう.
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