関節リウマチ・膠原病患者のshared decision-making

はじめに

　関節リウマチ（rheumatoid arthritis：RA）や膠原病の診療においては意思決定を要する 場面が多くなっている．これらの疾患に対する治療法が多様になっていることがその一因 である．近年は，患者・家族との意思決定は，共同意思決定（shared decision-making： SDM）で行うことが推奨される．本稿では，SDMが推奨されるに至った経緯，関節リウ マチや膠原病患者におけるSDM実施の実際，ならびにSDM実施において必要とされる考 え方について述べる．