特集 関節痛 リウマチ・膠原病診療に強くなる
関節痛の診察・診断
ジェネラリストが身につけたい筋・骨格系の身体所見
佐野 智子
1
,
綿貫 聡
2
1東京都立多摩総合医療センター リウマチ膠原病科
2東京都立多摩総合医療センター 救急・総合診療科
pp.827-831
発行日 2023年7月1日
Published Date 2023/7/1
DOI https://doi.org/10.15104/th.2023070003
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はじめに
リウマチ科をローテーションしてくれる先生に,リウマチ膠原病関連の診察でどういう ことで困りましたか? とたずねると,「関節が痛い患者を診察しても,関節が腫れている のかどうかがわからない」,「特殊な診察が多くて,何をみればいいのかわからない」とい う答えがしばしば返ってきた. たしかに,筆者もリウマチ科研修を始めたばかりの頃,関節が腫れている患者が来たと き,上級医にとりあえず診察しといて〜といわれ,わかりました! と答えはするものの, 何もわかっていなくて,いつも自分の診察に不安があったし,後で上級医の診察をみて, 自分の診察の不十分さを反省していたことを思い出す. これらのことを踏まえて,今回は「関節が腫れているかどうかの評価の仕方(関節の触り 方)」をメインに,関節以外にどんな所見をとったらいいかと合わせて,簡単に診察方法に ついて記載してみようかと思う.
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