みえる! わかる! 循環器のくすり 心不全・高血圧編 第2部 心不全・高血圧治療と薬物療法
03 昇圧薬(強心薬)
高麗 謙吾
1
1小倉記念病院循環器内科
pp.592-599
発行日 2026年4月1日
Published Date 2026/4/1
DOI https://doi.org/10.15104/ph.2026040008
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
ショックとは,循環障害により臓器灌流が低下し,臓器障害を来している状態です.従来は血圧低下が必要条件と考えられていましたが,近年では正常血圧であっても臓器低灌流を呈する状態があることが広く認識されるようになりました1).そのため,ショックの診断や重症度評価は血圧のみで行うのではなく,意識状態の変化,末梢冷感や毛状皮斑,尿量,血清クレアチニン値,乳酸値などを総合的に判断する必要があります2).心原性ショックは依然として死亡率が高く,迅速な評価と治療介入が求められます.また,ショックはリスクを有する状態や前ショック状態から連続的に進行する病態と理解されており,病態の進行度を意識したステージ分類も用いられています3).薬剤抵抗性を示す場合には,機械的補助循環の早期導入を検討する必要がありますが,本稿では心原性ショックや重症心不全で使用される昇圧薬(強心薬)について解説します.

Copyright © 2026 NANZANDO Co.,Ltd. All Rights Reserved.

