特集 ストップ! CKD 「腎臓を守る」包括的な視点
中等度・重度CKDでの処方のトリセツ⑧ PPIの長期処方
門村 将太
1
1JCHO北海道病院 薬剤部
pp.759-761
発行日 2024年4月5日
Published Date 2024/4/5
DOI https://doi.org/10.15104/ph.2024050026
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Key Points
プロトンポンプ阻害薬(PPI)は優れた胃酸分泌抑制薬であるが,長期投与によって腎障害を含めたさまざまな有害事象のリスクが懸念される.
PPIの長期投与は,急性腎障害(AKI)および慢性腎臓病(CKD)のリスクを高めるとの報告があるものの,相反する報告もあり,その結論には至っていない.
PPIによる有害事象リスクを低減するには,“低用量”および“短期”の投与がカギとなるため,患者背景,PPIの適応,用量,投与期間などについて妥当性の評価が必要である.
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