みえる! わかる! 精神科のくすり 第3章 用語解説
06 セロトニン
三輪 高市
1
1鈴鹿医療科学大学薬学部
pp.598-599
発行日 2024年3月31日
Published Date 2024/3/31
DOI https://doi.org/10.15104/ph.2024040022
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セロトニン(5-HT)は,体内に存在するうちの約90%が消化器粘膜に,8%は血小板中に存在しているため,中枢神経系に存在しているのはほんの2%程度です.中枢神経系では,5-HTを用いて情報伝達を行うセロトニン神経の細胞体の多くは脳幹にある縫線核に存在しますが,そこから刺激や情報を伝える先は脳の全体に広がっています.そのため,5-HTは,関わる脳の機能も,情動(不安・焦燥など)や睡眠,偏頭痛などの多岐にわたり,精神神経系において非常に重要な役割をもっています.
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