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腫瘍薬学ハイライト RASを分子標的としたがん治療-創薬不可能分子からの脱脚
川西 正祐
1
1鈴鹿医療科学大学
pp.308-309
発行日 2023年2月5日
Published Date 2023/2/5
DOI https://doi.org/10.15104/ph.2023020033
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RAS遺伝子変異は,がんで高頻度に認められる遺伝子変異の一つであり,発がんに大きく関与している.RAS遺伝子は発見より40年が経過したが,変異RASタンパク質を直接阻害するがん分子標的薬は,これまでは開発されておらず,創薬が不可能な分子と考えられてきた.しかしながら,創薬手法の進歩により,2022年に初の変異RAS特異的阻害薬であるソトラシブが開発・承認された.
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