特集 頻用漢方薬の使いこなし 典型レシピ・奥の手レシピ
抑肝散
八幡 曉直
1
1HABAクリニック
キーワード:
抗不安剤
,
高アルドステロン症
,
攻撃性
,
情動症状
,
低カリウム血症
,
不眠症
,
抑肝散
,
甘草
,
Serotonin 5-HT1 Receptor Agonists
,
行動心理学的症候
,
五行説
,
破壊行動
Keyword:
Anti-Anxiety Agents
,
Sleep Initiation and Maintenance Disorders
,
Hyperaldosteronism
,
Hypokalemia
,
Problem Behavior
,
Aggression
,
Affective Symptoms
,
Serotonin 5-HT1 Receptor Agonists
,
Glycyrrhiza uralensis
,
Yi-Gan San
pp.2321-2325
発行日 2022年8月5日
Published Date 2022/8/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2022265982
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<Key Points>(1)この漢方処方が適応となる「主要な症候」は?多怒な性格・性急な性格・不眠を基礎に有することで誘発されている症候に適応する。厚生労働省の認める適応症は、神経症・不眠症・小児夜泣き・小児疳症(虚弱な体質で神経が高ぶるものの諸症)となっており、せん妄など認知症の周辺症状は適応外である。(2)この漢方処方が頻用される「著効患者像」は?癇癪とよばれる怒りの表情を隠せない患者。(3)この漢方処方の主要な症候に対する「エビデンス」は?隔離ストレスマウスに経口投与したところ、攻撃性が抑制され、その作用はセロトニン5-HT1A受容体拮抗薬で消失した。抑肝散には5-HT1A受容体刺激作用での攻撃抑制性作用がある。
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