特集 女性のうつに強くなる
うつの治療 漢方療法
大澤 稔
1
1東北大学病院 産科婦人科・漢方内科
キーワード:
うつ病
,
漢方薬
,
高アルドステロン症
,
不安症
,
不眠症
,
過敏性気分
,
甘草
Keyword:
Anxiety Disorders
,
Drugs, Chinese Herbal
,
Sleep Initiation and Maintenance Disorders
,
Hyperaldosteronism
,
Irritable Mood
,
Depressive Disorder
,
Glycyrrhiza uralensis
pp.1403-1410
発行日 2020年12月1日
Published Date 2020/12/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2021055006
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うつ病(気分症)は女性に多い疾病で更年期症候群の精神的変調の内で最も多い症状である。婦人科プライマリ・ケア医として自力通院可能な軽症患者への漢方薬の有用性は高く、まずは"悪夢をみる"ことを手がかりに桂枝加竜骨牡蛎湯からはじめるとよい。ほかにもイライラ(イラ立ち)やドキドキ(不安症)といった随伴症状もあるが、前者についてはフローチャートで選択される各種柴胡含有製剤との適宜入れ換え、後者については甘麦大棗湯(+苓桂朮甘湯)の併用もお勧めである。
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