特集 Evidence Update 2021 最新の薬物治療のエビデンスを付加的に利用する
エキスパートが注目する最新エビデンスをアップデート! 静脈経腸栄養
東 敬一朗
1
1浅ノ川総合病院 薬剤部
キーワード:
経腸栄養
,
静脈栄養
,
術後管理
,
腫瘍
,
膵頭十二指腸切除
,
Evidence-Based Medicine
Keyword:
Evidence-Based Medicine
,
Enteral Nutrition
,
Pancreaticoduodenectomy
,
Parenteral Nutrition
,
Postoperative Care
,
Neoplasms
pp.199-204
発行日 2021年1月5日
Published Date 2021/1/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2021106250
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<Key Points>◎経腸栄養と経静脈栄養の効果、合併症に関して比較した研究はたくさんあるが、一定の見解が得られていないこともある。◎膵頭十二指腸切除術後の栄養管理では、早期経腸栄養を施行した患者の方が入院期間は短かったが、死亡率や合併症の発生率に関しては違いがなかった。◎がん患者の栄養管理では、経静脈栄養の方がわずかに感染症の発生率が高かったが、それ以外は経腸栄養と同等であった。◎進行がん悪液質患者の栄養管理では、特に栄養摂取が不十分な患者にとって経腸栄養、経静脈栄養を施行すると生存期間、生存率に対してよい影響があった。◎経静脈栄養は経腸栄養に対して多くの点で劣っているわけではないが、消化管が機能している患者にとっての第一選択が経腸栄養であることに変わりはない。
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