特集 Evidence Update 2021 最新の薬物治療のエビデンスを付加的に利用する
エキスパートが注目する最新エビデンスをアップデート! がん支持療法
上田 源治
1
,
藤堂 真紀
1埼玉医科大学国際医療センター 薬剤部
キーワード:
抗腫瘍剤
,
腫瘍
,
Evidence-Based Medicine
,
癌サバイバー
Keyword:
Evidence-Based Medicine
,
Antineoplastic Agents
,
Cancer Survivors
,
Neoplasms
pp.194-197
発行日 2021年1月5日
Published Date 2021/1/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2021106249
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<Key Points>◎思春期・若年成人(AYA世代)のがんの生存者において、抗がん薬治療終了後に併存疾患を発症するリスクは、がんに罹患していない生存者と比較して増加していたという長期間の後ろ向きコホート研究がある。またその報告において、がん治療の影響は、さまざまな併存疾患を発症するリスクと関連していたことがわかった。◎AYA世代のがんのサバイバーにおいて、併存疾患の発現の発見は、サバイバーシップケアの計画および患者教育が求められる。医療者のカウンセリングも必要である。◎AYA世代のがんサバイバーを対象とした、インターネット配信型の不眠治療プログラムにより、不眠症が軽減され、生活の質が向上したという報告がなされた。◎特にAYA世代のサバイバーはインターネットなどのIoT機器の扱いが可能な世代であり、これらを用いた医療技術の進歩が望まれる。
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