特集 Evidence Update 2021 最新の薬物治療のエビデンスを付加的に利用する
エキスパートが注目する最新エビデンスをアップデート! 抗リウマチ薬
小林 俊介
1
,
北岡 晃
1玉川病院 医療技術部薬剤科
キーワード:
Prednisolone
,
関節リウマチ
,
心臓血管疾患
,
Evidence-Based Medicine
,
抗リウマチ剤
,
診療ガイドライン
,
Infliximab
,
Tocilizumab
,
休薬
Keyword:
Evidence-Based Medicine
,
Arthritis, Rheumatoid
,
Cardiovascular Diseases
,
Infliximab
,
Antirheumatic Agents
,
Practice Guidelines as Topic
,
Prednisolone
,
Tocilizumab
pp.108-112
発行日 2021年1月5日
Published Date 2021/1/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2021106234
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<Key Points>◎欧州リウマチ学会(EULAR)はレコメンデーション2019を発表し、治療戦略が3段階のフェーズでフローチャートにより示された。◎寛解後の関節リウマチ(RA)のインフリキシマブ(IFX)の治療に関して、IFX投与前に簡易疾患活動性指数(SDAI)<26.0を達成しているか否かで、106週でのIFXの持続的中止の達成を予測できる可能性が示唆された。◎心血管イベント発生率は、腫瘍壊死因子(TNF)阻害薬と比較して従来型合成疾患修飾性抗リウマチ薬(csDMARDs)は高かったがトシリズマブ(TCZ)は低かった。脳卒中の発生率はTNF阻害薬と比較してcsDMARDsは高かったが、バイオ製剤間には差がなかった。◎TCZで低疾患活動性を達成し、その後24週間の糖質コルチコイド治療を行った成人RA患者においては、続く24週間にprednisoneを漸減するよりも5mg/日を継続した方が有効性と安全性が優れていた。
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