特集 貧血 最新の薬物治療戦略と実践ポイント
貧血の薬物治療戦略!どの薬剤をいつ・どの患者に・どう使う?! 再生不良性貧血
石山 謙
1
1金沢大学附属病院 血液内科
キーワード:
バイオマーカー
,
Ciclosporin
,
Granulocyte Colony-Stimulating Factor
,
Methenolone
,
多剤併用療法
,
投薬計画
,
貧血-再生不良性
,
血小板輸血
,
重症度指標
,
赤血球輸血
,
Deferasirox
,
Eltrombopag
,
Romiplostim
,
Thymoglobulin
Keyword:
Drug Therapy, Combination
,
Drug Administration Schedule
,
Biomarkers
,
Severity of Illness Index
,
Cyclosporine
,
Erythrocyte Transfusion
,
Platelet Transfusion
,
Granulocyte Colony-Stimulating Factor
,
Deferasirox
,
Methenolone
,
Anemia, Aplastic
,
Romiplostim
,
Thymoglobulin
,
Eltrombopag
pp.3119-3125
発行日 2020年9月5日
Published Date 2020/9/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2020378952
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<Key Points>◎再生不良性貧血(AA)に対し、抗ヒト胸腺細胞グロブリン(ATG)やシクロスポリン(CsA)などの免疫抑制療法が全体のおよそ70%の症例で奏効することから、大多数のAA患者は免疫学的機序が原因と考えられている。◎AAの病態や治療は、厚生労働省特発性造血障害に関する調査研究班による診療の参照ガイドに詳述されている。2020年3月末、3年ぶりに改訂された令和元年度改訂版が公開された。◎AAは重症度により治療と予後が異なるため、まず初めに、血球減少の程度により重症度を軽症~最重症の5段階に分類する。◎定期的な輸血を必要としない症例に対する初期治療として、CsA療法が推奨される。◎定期的に輸血を必要な症例に対する初期治療として、従来のATG+CsA療法へエルトロンボパグの上乗せが明記された。◎PNH型血球やHLAクラスIアレル欠失血球などの「免疫病態マーカー」が検出されるAA症例は、免疫抑制療法の奏効率が高い。
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