特集 貧血 最新の薬物治療戦略と実践ポイント
貧血の薬物治療戦略!どの薬剤をいつ・どの患者に・どう使う?! 溶血性貧血
亀崎 豊実
1
1自治医科大学地域医療学センター 地域医療支援部門
キーワード:
Prednisolone
,
ヘモグロビン尿症-発作性
,
脾臓摘出術
,
貧血-溶血性-自己免疫性
,
貧血-溶血性-先天性
,
貧血-溶血性
,
赤血球輸血
,
Rituximab
,
Eculizumab
,
待機療法
,
Ravulizumab
Keyword:
Anemia, Hemolytic, Autoimmune
,
Anemia, Hemolytic, Congenital
,
Rituximab
,
Hemoglobinuria, Paroxysmal
,
Erythrocyte Transfusion
,
Prednisolone
,
Splenectomy
,
Anemia, Hemolytic
,
Ravulizumab
,
Watchful Waiting
,
Eculizumab
pp.3112-3118
発行日 2020年9月5日
Published Date 2020/9/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2020378951
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<Key Points>◎溶血性貧血は、赤血球がさまざまな原因により早期に壊れることで生じる貧血であり、病型により治療法が異なる。◎先天性溶血性貧血の多くは遺伝性であり、赤血球膜の異常が原因であることが多い。いずれの病型であっても軽症では治療の必要はなく、貧血の程度が安定していれば、定期的に検査を行い、無治療で経過を観察することが基本となる。◎重症の先天性溶血性貧血では赤血球が壊される場である脾臓を摘出する。◎後天性溶血性貧血の多くは赤血球に対する抗体ができることで生じる(免疫性溶血性貧血)。温式AIHAが9割を占め、副腎皮質ステロイドを用いることが多い。◎後天性溶血性貧血は膠原病や悪性リンパ腫などの病気に伴って起きる場合があり、原疾患の治療が優先される。
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