特集 β遮断薬 これまで集積されたノウハウと薬物治療の最前線
β遮断薬の日米欧ガイドラインにおける位置づけとエビデンス 敗血症
岡田 基
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1旭川医科大学 救急医学講座
キーワード:
Propranolol
,
Adrenergic Beta-Antagonists
,
疾患モデル(動物)
,
診療ガイドライン
,
敗血症
,
Esmolol
,
血行動態モニタリング
Keyword:
Propranolol
,
Adrenergic beta-Antagonists
,
Sepsis
,
Practice Guidelines as Topic
,
Hemodynamic Monitoring
,
Disease Models, Animal
,
Esmolol
pp.2954-2959
発行日 2020年8月5日
Published Date 2020/8/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2020348685
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<Key Points>◎各国の敗血症関連のガイドラインにおいて敗血症に対するβ遮断薬使用を推奨する記載はない。◎敗血症にβ遮断薬を使用した多くの研究は、心血管系への悪影響は認めず安全性は確認されたとする報告が多いが、エビデンスレベルは低い。◎輸液と鎮静が十分であるにもかかわらず頻脈である場合、β遮断薬の使用は予後を改善する可能性がある。◎敗血症にβ遮断薬を使用する場合、低用量から開始し、血行動態をモニタリングするなど増悪リスクに配慮する必要がある。
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