特集 がん薬物療法と腎機能低下 腎機能を考慮したマネジメントの基礎と実践
慢性腎臓病/腎不全を合併するがん患者で注意すべきがん薬物療法 CapeOX+ベバシズマブ療法
古田 祐美子
1
,
土手 賢史
,
小林 由佳
1京都桂病院 薬剤科
キーワード:
ネフローゼ症候群
,
降圧剤
,
高血圧
,
腫瘍多剤併用療法
,
大腸腫瘍
,
タンパク尿
,
Bevacizumab
,
慢性腎臓病
,
Creatinine Clearance
,
休薬
,
XELOX Protocol
Keyword:
Antineoplastic Combined Chemotherapy Protocols
,
Colorectal Neoplasms
,
Hypertension
,
Bevacizumab
,
Proteinuria
,
Nephrotic Syndrome
,
Antihypertensive Agents
,
Renal Insufficiency, Chronic
,
XELOX
pp.2648-2652
発行日 2020年6月5日
Published Date 2020/6/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2020279014
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<Key Points>◎ベバシズマブは、高頻度に高血圧・タンパク尿を発現し、持続・悪化によりまれに重度の腎障害に至る可能性がある。◎ベバシズマブによる高血圧・タンパク尿の早期発見のため、定期的な血圧測定・尿検査を行い、降圧薬による血圧コントロールを行う。◎オキサリプラチンは、シスプラチンに比べ腎毒性が軽度であるが、クレアチニンクリアランス(CCr)30mL/分未満では減量を考慮する。◎カペシタビンは、CCr30mL/分未満で投与禁忌であるため、その場合は減量が不要なフルオロウラシル(5-FU)への変更を考慮する。◎透析患者において抗がん薬の減量方法や透析との投与タイミングは定まっておらず、各施設で個別対応しているのが実状である。
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