特集 Evidence Update 2020 最新の薬物治療のエビデンスを付加的に利用する
エキスパートが注目する最新エビデンスをアップデート! 大腸癌治療薬
藤井 宏典
1
,
飯原 大稔
1岐阜大学医学部附属病院 薬剤部
キーワード:
高血圧
,
抗腫瘍剤
,
腫瘍多剤併用療法
,
大腸腫瘍
,
投薬計画
,
発生率
,
疲労
,
薬物用量反応関係
,
アジュバント化学療法
,
Regorafenib
,
手足症候群
,
TNM分類
,
FOLFOX Protocol
,
XELOX Protocol
Keyword:
Antineoplastic Agents
,
Antineoplastic Combined Chemotherapy Protocols
,
Colorectal Neoplasms
,
Drug Administration Schedule
,
Hypertension
,
Chemotherapy, Adjuvant
,
Incidence
,
Dose-Response Relationship, Drug
,
Fatigue
,
Neoplasm Staging
,
Hand-Foot Syndrome
,
Folfox Protocol
,
XELOX
,
Regorafenib
pp.155-161
発行日 2020年1月5日
Published Date 2020/1/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2020106308
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<Key Points>◎ステージIII大腸癌患者における術後補助化学療法としてオキサリプラチンとフッ化ピリミジン系抗がん薬の併用療法(CAPOX/mFOLFOX6)を行う場合の治療期間として、6ヵ月群に対する3ヵ月群の非劣性は証明されなかった。◎CAPOXに関しては、再発低リスク(T1~3かつN1)のステージIII大腸癌患者における術後補助化学療法として、6ヵ月群に対する3ヵ月群の非劣性が示された。◎標準治療後に病勢が進行した切除不能進行再発大腸癌患者に対するレゴラフェニブ療法において、「80mg/日から開始し、1週間ごとに40mg/日ずつ増量し、160mg/日までの段階的な増量」を行う段階増量法は、開始時から160mg/日で投与する標準投与法と比較して、3サイクル目を開始できる割合が有意に高かった。◎レゴラフェニブによるグレード3~4以上の倦怠感、手足症候群および高血圧の発現率は、段階増量群で13%、15%および7%、標準投与群で18%、16%および15%であった。
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