特集 歯科領域の薬物療法 薬を使いこなす"知識"と"ノウハウ"
歯科領域の周術期における治療薬管理
栗田 浩
1
1信州大学 医学部歯科口腔外科学教室
キーワード:
抗細菌剤
,
止血法
,
抗血栓剤
,
鎮痛剤
,
抜歯
,
経口避妊剤
,
副腎皮質ホルモン
,
薬物相互作用
,
Selective Estrogen Receptor Modulators
,
血管新生阻害物質
,
周術期管理
,
服薬管理
,
骨密度維持剤
,
骨吸収抑制薬関連顎骨壊死
,
分子標的治療
,
休薬
Keyword:
Perioperative Care
,
Anti-Bacterial Agents
,
Hemostatic Techniques
,
Drug Interactions
,
Tooth Extraction
,
Fibrinolytic Agents
,
Contraceptives, Oral
,
Adrenal Cortex Hormones
,
Analgesics
,
Selective Estrogen Receptor Modulators
,
Angiogenesis Inhibitors
,
Bone Density Conservation Agents
,
Medication Therapy Management
,
Molecular Targeted Therapy
,
Bisphosphonate-Associated Osteonecrosis of the Jaw
pp.2330-2335
発行日 2020年4月5日
Published Date 2020/4/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2020218338
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<Key Points>◎一般的な抜歯では、適切な局所止血処置が行われれば、抗血栓薬内服継続下での抜歯が推奨されている。◎抜歯等の歯科外科処置を行う際に骨吸収抑制薬を休薬すべきかの議論が行われているが、いまだ一定の見解は得られていない。◎血管新生阻害作用を有する抗がん薬(分子標的薬)投与患者においても、顎骨壊死が発症することが知られている。◎歯科外科処置では血栓症発症のリスクは低く、経口避妊薬、卵胞・黄体ホルモン製剤などの休薬等は必要ないと考えられる。◎歯科外科処置等の1時間以内の局所麻酔の手術では、ステロイドカバーの必要はないと考えられている。
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