特集 歯科領域の薬物療法 薬を使いこなす"知識"と"ノウハウ"
口腔機能低下症/障害マネジメントの勘所 口腔機能低下症/障害における治療薬管理と服薬支援
岩尾 一生
1
1北海道医療大学 薬学部実務薬学講座(病院薬学)
キーワード:
嚥下障害
,
懸濁液
,
Cholinergic Antagonists
,
神経筋作用剤
,
口内乾燥症
,
調剤
,
経口投与
,
水
,
Dopamine Antagonists
,
服薬管理
,
経管投与
,
口腔内崩壊錠
,
オーラルフレイル
Keyword:
Drug Compounding
,
Water
,
Administration, Oral
,
Deglutition Disorders
,
Cholinergic Antagonists
,
Dopamine Antagonists
,
Neuromuscular Agents
,
Suspensions
,
Xerostomia
,
Medication Therapy Management
pp.2324-2329
発行日 2020年4月5日
Published Date 2020/4/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2020218337
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<Key Points>◎口腔機能低下症/障害は加齢に伴い進行するとともに、薬剤性の副作用として出現する場合もある。◎口腔乾燥は抗コリン作用薬を中心に、嚥下障害はドパミン拮抗薬や筋弛緩作用のある薬剤において出現しやすい。◎薬剤性が疑われる場合、口腔機能低下症/障害がない代替薬を検討する。処方変更できない場合は対症療法や非薬物療法も考慮する。◎口腔乾燥患者では口腔内崩壊錠を水で服用し、嚥下障害患者では簡易懸濁法を利用するなど、口腔機能に応じて服薬支援する。◎口腔機能低下症/障害における治療薬管理や服薬支援では、多職種連携による患者服薬情報の共有が有用である。
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