Japanese
English
特集1「老人看護専門看護師の活動紹介;6つの役割について」
老人看護専門看護師による高齢者への看護の「実践」
Practice of Gerontological Nursing by GCNS
田中 和子
1
,
西山 みどり
2
,
柴田 明日香
3
,
杉原 陽子
4
,
福嶺 初美
5
,
高橋 淳子
6
,
半田 美保
7
,
猪口 里永子
8
,
飯山 有紀
9
Kazuko Tanaka
1
,
Midori Nishiyama
2
,
Asuka Shibata
3
,
Yoko Sugihara
4
,
Hatsumi Fukumine
5
,
Junko Takahashi
6
,
Miho Handa
7
,
Rieko Inokuchi
8
,
Yuki Iiyama
9
1わそら街なかナースステーション
2有馬温泉病院
3市立豊中病院
4神戸市立医療センター西市民病院
5田主丸中央病院
6旭川赤十字病院
7甲府城南病院
8国立長寿医療研究センター
9熊本保健科学大学キャリア教育研修センター
1Wasora Home Nursing
2Arima Onsen Hospital
3Toyonaka Municipal Hospital
4Kobe City Medical Center West Hospital
5Tanushimaru Central Hospital
6Japanese Red Cross Asahikawa Hospital
7Kofu Jonan Hospital
8National Center for Geriatrics and Gerontology
9Kumamoto Health Science University Center for career education
pp.6-11
発行日 2018年7月31日
Published Date 2018/7/31
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
1.はじめに
専門看護師の6つの役割において,実践の役割は,「個人,家族及び集団に対して卓越した看護を実践する」(日本看護協会)としており,ほかの5つの役割の基盤にもなっている.自ら実践する能力がなくては相談,教育の役割は担えない.また,自身の実践をみせることが,スタッフへの教育的な関わりとなったり,相談へとつながることもある.調整,倫理調整も,個別の実践のなかに含まれるものであり,さらに実践から研究へとつながることもある.そして,日ごろから組織をアセスメントする視点をもち,実践から得られた知見や成果を適用しながら,組織におけるケアの課題改善のモデルとして示すなど,従来のシステムを改善する機会をつくり,組織風土の変革にも発展させている.
2016年開催の日本老年看護学会第21回学術集会において,われわれは老人看護専門看護師(以下,GCNS)としての「実践」を振り返り,ポスターにまとめて報告した.本稿ではその内容をもとにGCNSによる高齢者への看護の「実践」について,実際にGCNSが経験した事例を踏まえて述べる.
Copyright © 2018, Japan Academy of Gerontological Nursing All rights reserved.