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巻頭言
老人看護専門看護師の役割を改めて考える
Consider Again the Role of Certified Nurse Specialist in Gerontological Nursing
桑田 美代子
1
Miyoko Kuwata
1
1青梅慶友病院
1Oume Keiyu Hospital
pp.3-5
発行日 2018年7月31日
Published Date 2018/7/31
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- Abstract 文献概要
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1994年,日本看護協会認定の専門看護師制度が発足し,1996年にはわが国初の専門看護師(Certified Nurse Specialist;CNS)となるがん看護CNSと精神看護CNSが誕生した.老人看護分野は2001年に分野認定され,2002年に老人看護CNS(Certified Nurse Specialist in Gerontological Nursing;GCNS)が誕生している.2017年12月末現在,CNSは13専門看護分野2,075人が認定され,そのうちGCNSは123人であり,全国で活動している(日本看護協会).
日本看護協会ではCNSを「複雑で解決困難な看護問題を持つ個人,家族及び集団に対して水準の高い看護ケアを効率よく提供するための,特定の専門看護分野の知識・技術を深めた者」と規定している.CNSには,専門分野における①実践,②相談,③調整,④倫理調整,⑤教育,⑥研究という6つの役割がある.また,総合的な判断力と組織的な問題解決力をもって専門領域における新しい課題にチャレンジし,現場のみならず教育や政策への課題にも反映できる開発的な役割がとれるchange agentとして機能でき,看護管理者やスタッフナースと共に,ケアの開発・改革を試みる人材として期待されている(水谷,2015).
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