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巻頭言
被災高齢者に関する災害看護研究—災害支援検討委員会の役割と課題
Disaster Nursing Research on Elderly People Affected by Disasters: Roles and Challenges of Disaster Support Steering Committee
松岡 千代
1
Chiyo Matsuoka
1
1佛教大学保健医療技術学部
1School of Health Sciences, Bukkyo University
pp.3-4
発行日 2018年1月31日
Published Date 2018/1/31
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わが国は地理的な条件から地震・津波や台風をはじめとする自然災害が多発し,さらに東日本大震災では原発事故が重なるという,世界的にも類をみない災害を経験した国でもある.そのため災害や災害支援に関する知恵・知見は豊富に有しており,また超高齢社会を迎えたわが国では被災高齢者への支援に関しても多くの経験が積まれている.しかし災害看護研究といった場合,これまでに蓄積された膨大な体験や知識が集約され世界に向けての発信が十分にできているかといえばそうではないであろう.
災害支援検討委員会は,東日本大震災後に組織された委員会であり,被災高齢者と家族に対する支援活動の支援と災害支援の基盤形成を行うことを目的とし,会員や国内外の災害支援活動の支援,災害に関する情報の収集と発信,発災に備えた支援体制と教育活動の推進を活動指針としている.発足からこれまでの活動としては,会員による災害支援活動の報告,学術集会での講演や研修会の企画・実施,災害看護研修会の開催,大規模自然災害時の高齢者支援ガイドの作成などを行っている.
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