連載 在宅ケア もっとやさしく、もっと自由に!・99
最期の日々が輝くために
秋山 正子
1,2
1株式会社ケアーズ 白十字訪問看護ステーション・白十字ヘルパーステーション
2マギーズ東京
pp.936-937
発行日 2017年12月15日
Published Date 2017/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200833
- 有料閲覧
- 文献概要
マギーズ東京での相談支援には、がん患者やその家族に加え、ご遺族の方への対応があることも以前、紹介しました。今回は、がん療養中にマギーズを訪ねてこられ、さまざまな相談をするなかで、自分自身で時間の使い方を選び、やりたいことを成し遂げて逝かれたNさん、妻のHさん(ともに50代)のエピソードを紹介します。
妻のHさんは、Nさんのがん療養中だけでなく、Nさんが亡くなられた後も「1人でいると悲しくなるので誰かと話したい」と、マギーズに通うようになりました。介護休暇を取り、復職するまでの間、Hさんにとってマギーズはグリーフケアも兼ねた居場所となりました。生前のNさんを知り、話を聞いてくれる人がいる場所にくると、「Nさんとつながっている気持ちになる」のだといいます。
Copyright © 2017, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.