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日本老年看護学会設立20周年記念特集「未来への提言」 日本老年看護学会会員の立場から
認知症ケアにおける未来への提言─教育の視点から
Proposal to the future in the dementia care:From a viewpoint of the education
島橋 誠
1
Makoto Shimahashi
1
1公益社団法人日本看護協会看護研修学校
1Japanese Nursing Association
pp.64-69
発行日 2015年6月30日
Published Date 2015/6/30
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- Abstract 文献概要
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1.はじめに
わが国の65歳以上の高齢者の4人に1人が認知症または軽度認知障害(Mild Cognitive Impairment;MCI)であり,2025年には認知症者が700万人を超えると推計されている.これは65歳以上の高齢者のうち5人に1人が認知症に罹患する計算となる.そのようななか,認知症になっても地域で安心して生活できるような地域包括ケアシステムの構築が進められている.
認知症者をケアする場は,いまや介護老人保健施設,生活の場を提供する社会福祉施設だけではなく,病院,そして高齢者の住む家庭や地域など多岐にわたる.そのため,あらゆる場において認知症者への深い理解と,医療・保健・福祉における効果的な援助計画の立案・対応のできる看護職の人材育成が急務となる.
本稿では,老年看護学を基盤とした教育の視点から,認知症ケアにおける未来への提言をしてみたい.
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