学会だより 第55回日本臨床検査医学会学術集会
臨床検査の未来への提言
竹村 正男
1
1岐阜大学医学部附属病院
pp.514-515
発行日 2009年4月15日
Published Date 2009/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101963
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平成20年11月27日から30日までの4日間,名古屋国際会議場で第55回日本臨床検査医学会学術集会(登 勉教授:三重大学)が開催された.開催期間中は天候にも恵まれ,初日だけでも約900名の会員の出席があり,談論風発のごとく議論の輪が広がっていた.学会のテーマは「進化する臨床検査」となっており,まさに混迷する医療業界で特に臨床検査分野に「喝」を入れる思いが込められたテーマでありました.一般演題は400題近い研究報告をすべて口演形式で行われ,スタッフの方々の努力で実現されたものと思われます.すでに臨床検査分野は第三の波をまともに受け,羅針盤をなくした難破船のようにも見え,今後の進むべき道標が必要かと考えるのは小生だけでしょうか?
この学会では一つの方向性を探る試みが,サブテーマとして「病気の予防・診断から治療選択まで」が付け加えられており,まさにこれからの臨床検査が進むべき課題を示されたものと思われました.
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