Japanese
English
資料
施設高齢者における耳垢蓄積の実態とその要因
A Survey of the Impacted Cerumen and the Factors for Elderly in Geriatric Health Service Facility
末弘 理惠
1
,
三重野 英子
1
Rie Suehiro
1
,
Eiko Mieno
1
1大分大学医学部看護学科
1Oita University Faculty of Medicine School of Nursing
キーワード:
耳垢蓄積
,
耳のケア
,
介護老人保健施設
,
高齢者
,
impacted cerumen
,
earcare
,
geriatric health service facility
,
elderly
Keyword:
耳垢蓄積
,
耳のケア
,
介護老人保健施設
,
高齢者
,
impacted cerumen
,
earcare
,
geriatric health service facility
,
elderly
pp.51-58
発行日 2010年1月15日
Published Date 2010/1/15
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
要介護高齢者の耳垢蓄積の実態とその要因を明らかにすることを目的として,介護老人保健施設の要介護高齢者207名に調査を行った.要介護高齢者の耳垢蓄積の状態は,左右それぞれの外耳道の観察により「閉鎖なし」「1/3閉鎖」「1/2閉鎖」「完全閉鎖」に判定・分類した.耳垢蓄積の要因として,基本属性,耳垢性状,活動性,認知機能および耳のケア状況を設定し,職員への面接調査とカルテ調査を行った.
耳垢蓄積の状態は,両側外耳道に耳垢がない者[閉鎖なし群]50.7%,耳垢による両側外耳道が1/2閉鎖もしくは完全閉鎖の者[閉鎖群]9.7%,両側外耳道が完全閉鎖の者4.3%であった.閉鎖なし群と閉鎖群とで耳垢蓄積の要因を比較した結果,閉鎖群が閉鎖なし群より年齢が有意に高く,また,閉鎖群において湿型耳垢の割合が乾型耳垢より有意に高かった.要介護高齢者においては,高度な耳垢蓄積に‘高年齢’と‘湿型耳垢’の関与が示唆された.
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