Japanese
English
研究ノート
介護保険施設における入浴に関する看護職の認識特性の検討
A Study of Nurse's Characteristic of Recognition for Bathing in Long Term Care Insurance Facilities
中村 摩紀
1
,
堀内 ふき
1
,
浅野 祐子
1
Maki Nakamura
1
,
Fuki Horiuchi
1
,
Yuko Asano
1
1茨城県立医療大学
1Ibaraki Prefectural University of Health Sciences
キーワード:
介護老人保健施設
,
介護老人福祉施設
,
入浴
,
看護職の認識
,
long term care health facilities for the elderly
,
long term care welfare facilities for the elderly
,
bathing
,
nurse's recognition
Keyword:
介護老人保健施設
,
介護老人福祉施設
,
入浴
,
看護職の認識
,
long term care health facilities for the elderly
,
long term care welfare facilities for the elderly
,
bathing
,
nurse's recognition
pp.75-86
発行日 2005年11月1日
Published Date 2005/11/1
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
施設の入浴環境と看護職の入浴ケアに対する意識と実践を,生活の継続性・健康管理・基本的看護の構成要素を整える手段としてのケア(以下:基本的看護の側面)の3側面から調査した.そして,3側面から入浴ケアを捉えている看護職と捉えていない看護職の背景の違いを探索することを目的とし,今後の施設ケアのあり方を検討した.
県内のすべての特養110施設と老健70施設の看護職(1施設3〜5人)を対象に郵送調査を行った.施設からは120施設(66.7%),看護職からは346名(特養179名,老健167名)の回答が得られ,これを分析対象とした.
その結果,3側面からみた意識は健康管理的側面の直接介助に関する項目にのみ差がみられた以外は,両施設ともに同様の意識をもっていた.しかし,実践では老健のほうに実施するものが多く,特に健康管理的側面の事故防止の点において著しかった.生活の継続性の側面や基本的看護の側面は両施設において十分には行われていなかった.3側面から入浴ケアを捉える看護職の特性は,経験年数が5年以上と長く,夜間入浴の実施についても実施したいと意欲的な考えをもつ看護職であった.
ケア提供方法や特養の人員配置基準の見直し,個別性を重視したケアの重要性が示唆された.
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