巻頭言
老年看護学の発展にむけて—実践者と研究者の有機的連携の必要性
金川 克子
1
Katsuko Kanagawa
1
1東京大学大学院医学系研究科
1Division of Health Sciences&Nursing, Graduate School of Medicine, The University of Tokyo
pp.4-5
発行日 1999年11月1日
Published Date 1999/11/1
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- 文献概要
人は多くの場合自己の信条や自尊心を維持しながらできるだけ元気で長生きしたいと望むものである.老年看護学はこのような願いに寄与できる応用科学の1つと考える.
高齢者のよりよい健康や日々のくらしができることを意図した実践活動は絶え間なく続けられているが,それらの活動をさらに質の高い効果的なものにするために,看護教育や研究の役割・機能が重要と考える.最近では老年看護学を専門にしている人によって高齢者ケアに関するさまざまな提言や多くの研究がなされているが,筆者のこれまでの経験から,老年看護学のいっそうの発展にむけて実践者と研究者の有機的連携の必要性について私見を述べたい.
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