焦点
第1回学術集会の会長講演及びシンポジウム「人権をめぐる老年看護の課題」を掲載するにあたって
中島 紀恵子
1
Kieko Nakajima
1
1北海道医療大学看護福祉学部
1Health Sciences University Hokkaido
pp.6
発行日 1997年11月15日
Published Date 1997/11/15
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- 文献概要
第1回学術集会はメインテーマを「老年看護学と人権」に定めた.目標とするところは,ヘルスケアの対象となる老人及びその家族と看護職の相互作用の場に顕在・潜在する人権上の問題を共に考え,よりよい解決のための戦略strategyに関する共通理解を深めようということである.
わが国の老後生活は,「医」食住において相当過酷な社会であるというイメージが定着しつつあるように思える.残念なことにこのイメージは,我々の誰もが老い,そして死ぬという認識によるのではなく,人生の前半が順調に行っているような人にとっても,老後は堪えがたいほどの無力者になってしまうという一般認識によって作られていることである.
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