Japanese
English
第7回日本看護医療学会学術集会 会長講演
看護におけるQOL評価の課題と今後の展望—第7回日本看護医療学会学術集会 会長講演
Quality of Life Assessment in Nursing: Issues and Perspectives
渡邉 憲子
1
Noriko WATANABE
1
1名古屋大学医学部保健学科
1Nagoya University School of Health Sciences
pp.46-51
発行日 2005年12月30日
Published Date 2005/12/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7009200248
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
はじめに
20世紀は自然科学・科学技術の時代、21世紀はQOLの世紀ともいわれ1)、QOLの認識は国民の間に定着してきた感がある。医療においても高度先進医療と併せて患者主体の全人医療の実現への取り組みがなされてきている。
そして今日、医学・医療界ではQOLの膨大な質問票(測定尺度)が開発され、そのマニュアルも作成されて幅広く活用されている状況である2)-4)。
看護においても、実践・研究のあらゆる場面で、QOL向上を考慮した取り組みが見られる。しかし、QOLの評価まで至らず、スローガンやキャッチフレーズとして扱われている場合も多々見受けられる。この全人医療の視点に立ったQOLの隆盛期に、今一度QOLの評価について、看護の立場から眺めてみる必要があると思われる。そこで本稿では、国内における看護のQOLに関する研究をもとにQOLの課題を明らかにし、その展望を探る。
Copyright © 2005, Japan Society of Nursing and Health Care All rights reserved.