第8回日本看護医療学会学術集会 シンポジウム
医療従事者の熟練形成に何が必要か
見える成果(対象者の変化)が看護者のインセンティブを高める
紙屋 克子
1
1筑波大学人間総合科学研究所
pp.53
発行日 2006年12月30日
Published Date 2006/12/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7009200267
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世界に例をみない速さで進行するわが国の高齢社会、そして高度先進医療の進展は、国民のケアニーズを増大させるとともに、医療に対する国民の価値観をも大きく変化させた。その具体的な影響は、Informed Consent(IC)法理の導入やQuality of Life(QOL)の重視というかたちで、これまで以上に看護やケアの質に対する国民の期待を高めることになった。
また、看護の周辺領域にはこうした社会の要請に応えるために新しい有資格職の誕生が相次ぎ、改めて看護の役割と専門性が問われている。しかし、これまでの看護教育、あるいは臨床看護活動において日常生活支援に関する技術の開発と研究は、看護の理論的研究に比べて大きな立ち遅れがあったように思われる。
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