Japanese
English
研究報告
看護師の共感的援助の過程と影響する要因の検討
Examination of The Processes Behind Empathic Nursing Behavior and The Factors Involved
上野 恭子
1
,
栗原 加代
2
,
水野 恵理子
3
,
山川 百合子
4
,
西川 浩昭
5
Kyoko UENO
1
,
Kayo KURIHARA
2
,
Eriko MIZUNO
3
,
Yuriko YAMAKAWA
4
,
Hiroaki NISHIKAWA
5
1順天堂大学医療看護学部
2茨城キリスト教大学看護学部
3山梨大学大学院医療工学総合研究部
4茨城県立医療大学保健医療学部
5日本赤十字豊田看護大学看護学部
1Juntendo University School of Health Care and Nursing
2Ibaraki Christian University
3University of Yamanashi
4Ibaraki Prefectural University of Health Sciences
5Japanese Red Cross Toyota College of Nursing
キーワード:
共感
,
看護師
,
自我
,
empathy
,
nurse
,
ego
Keyword:
共感
,
看護師
,
自我
,
empathy
,
nurse
,
ego
pp.8-16
発行日 2009年12月30日
Published Date 2009/12/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7009200031
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要旨
目的:本研究は、看護師の共感的な援助の過程を明らかにすること、それに影響する要因を抽出することであった。
方法:対象は2か所の総合病院に勤務する看護師13名であり、半構成的面接のあとに質的分析により援助過程を構成する内容のカテゴリー化を行った。
結果:看護師の共感的援助から<患者に対する基本的姿勢>、<患者の変化に注目>、<患者の体験を感じとること>、<患者の意思を確認>、<援助内容の判断と実施>そして<援助実施後の気持ち>の6つのカテゴリーが抽出できた。また重要な影響要因として、患者への先入観、ゆとり、コミュニケーション能力、類似した経験、精神的成熟の度合いなどが明らかとなった。
結論:共感的援助を行う過程で患者の体験を確認する際に不安感が生じる可能性が明らかとなった。これは看護師の精神的な成熟度と関連があると考えられ、共感的なかかわりを促進するにあたり、看護師のサポートの重要性が示唆された。
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