Japanese
English
巻頭言
初めてのオンライン学会を振り返って
Looking back on the first online conference
渡邊 智恵
1
Tomoe Watanabe
1
1日本赤十字広島看護大学
pp.1-2
発行日 2020年12月31日
Published Date 2020/12/31
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7008200534
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日本災害看護学会第22回年次大会は、学会発足以来、初めてのオンライン学会となりま した。実際のところ、今回の年次大会を広島で初めて開催するため、2年前から広島国際会議場を確保して準備をしてまいりました(東京オリンピックが開催される同じ年ということで、早めに会場や日程を確保しておりました)。しかしながら、新型コロナウイルス感染症の拡大により、他学会でも開催方法の変更あるいは中止を余儀なくされたように、日本災害看護学会第22回年次大会もまたオンライン学会に変更となりました。
東京オリンピック2020開催も延期されましたが、今年は原爆投下から75年、阪神・淡路大震災から25年という節目の年でした。日本災害看護学の設立のきっかけとなった阪神・淡路大震災と地下鉄サリン事件等の支援活動を端緒として、さまざまな災害からの教訓を生かして災害に対して備え、また災害からの復旧復興期にかけて被災者や被災地に寄り添い、被災地域や被災者の自立を支援するために多職種とつなぎながら支援を継続し、さらに災害からの教訓を次の世代へ生かすために、今回のテーマは、「災害へのしなやかな対応−備え・寄り添い・つなぐ−」としました。しなやかな対応という言葉には、災害が発生して影響を受けたとしても柳の枝のように立ち直ることができるようにという思いを込め、サブテーマにしている「備え・寄り添い・つなぐ」は、中国地方を制覇した毛利元就が兄弟の結束を説いたという有名な「三ツ矢の訓」にちなみ、つけました。
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