平成25年７、８月山口県・島根県での豪雨災害における調査報告

Survey of the disastrous heavy rain in Yamaguchi and Shimane Prefecture in July and August, 2013

Ⅰ. はじめに

　平成25年７月28日山口県萩市、島根県津和野町に発生した豪雨災害は、今回、気象庁より「ただちに命を守る行動を取ってください」という呼びかけがされ、「特別警報」に相当する注意喚起が行われた。山口県萩市では、死者２名、行方不明者１名、負傷者５名、被害家屋は1,000棟を超える甚大な被害があった。島根県津和野町では、住宅の全壊が５棟、床上下浸水が100棟、停電と断水が発生した。土砂崩れが10ヶ所、土石流が２ヶ所で発生し、複数の道路が全面もしくは片面通行止めとなり３つの地区で合計215人が孤立した状態となった。

　８月23日島根県江津市で豪雨により住宅被害全壊８棟、流出１棟、半壊31棟、一部破損12棟、床上、下浸水472棟、道路の寸断、ＪＲなどの公共交通機関の不通などあった。

　今回、災害看護学会ネットワーク活動委員会・調査調整部は被災４か月後の12月19、20日に被害状況や活動の初動調査を行ったので報告する。