Japanese
English
【学会報告】
組織会員のありかたを巡る課題と提言—組織会員のニーズ調査をとおして
Problems and Suggestions of Membership for Organization
池川 清子
1
,
安藤 幸子
1
,
池田 清子
1
,
横内 光子
1
,
沼本 教子
1
,
高田 早苗
1
,
高田 昌代
1
,
吉永 喜久恵
1
,
大野 かおり
1
,
片山 恵
1
,
新家 和子
2
,
奥川 薫
2
Kiyoko Ikegawa
1
,
Sachiko Ando
1
,
Sugako Ikeda
1
,
Mitsuko Yokouchi
1
,
Kyoko Numoto
1
,
Sanae Takada
1
,
Masayo Takada
1
,
Kikue Yoshinaga
1
,
Kaori Ohno
1
,
Megumi Katayama
1
,
Kazuko Shinya
2
,
Kaoru Okukawa
2
1神戸市看護大学
2神戸市立西市民病院
キーワード:
災害看護
,
組織会員
,
ニーズ
,
disaster nursing
,
membership for organization
,
needs
Keyword:
災害看護
,
組織会員
,
ニーズ
,
disaster nursing
,
membership for organization
,
needs
pp.17-22
発行日 2003年12月31日
Published Date 2003/12/31
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7008200306
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
Ⅰ.はじめに
平成10年12月に発足した日本災害看護学会は、設立当初より個人会員の他に組織会員を擁することを特徴の一つとしている。周知のとおり当学会の会則には組織会員の資格、条件、組織会員代表の権限等が規定されており、設立以来「組織会員のありかた検討」(以下「ありかた検討」と称す)が学会活動のひとつに位置づけられている。
当学会がなぜ「組織会員」を学会の重要な活動分野として位置づけているかという素朴な質問に対して、中西は第一に「災害時看護活動の総合的性格」、第二に「組織的情報収集の必要性」を掲げている(中西、2001)。
災害看護という人々の生命と生活の危機的状況に直結する活動は看護学のエッセンスの導入であると同時に、多様な文化や価値観の交錯する「場」でもある。こういった状況下での組織は平常時のそれとどのような違いがあるのだろうか。学会における「組織会員」の役割と位置づけ、「組織会員」と個人会員の関係、またネットワーク活動との関係等、課題は山積みである。
さらに学会創立5周年を迎え、学会の内容は年々充実してきており、会員数も年々増加の一途をたどっているにもかかわらず、「組織会員」は減少の傾向にあるという大きな課題に直面している。組織会員会への参加者からは、「組織会員」の役割や位置づけが不明確であり、「組織会員」としてのメリットが感じられない等の意見が出されている。
そこで今回、「旧組織会員」も含めて「組織会員」の要望や意見に関するニーズ調査を実施した。その結果、「組織会員」のありかたを巡っていくつかの課題が明らかになったので報告する。
Copyright © 2003, Japan Society of Disaster Nursing All rights reserved.