特集 診療ガイドライン
がん疼痛管理の診療ガイドライン
佐藤 英俊
1
1佐賀医科大学医学部附属病院麻酔科蘇生科
キーワード:
がん性疼痛
,
WHO 3段階除痛ラダー
,
モルヒネ徐放剤
,
WHO方式がん疼痛治療法.
Keyword:
がん性疼痛
,
WHO 3段階除痛ラダー
,
モルヒネ徐放剤
,
WHO方式がん疼痛治療法.
pp.56-59
発行日 2003年1月1日
Published Date 2003/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100522
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1986年にWHO(世界保健機関)は『がんの痛みからの解放』という小冊子を発刊し,その中で「WHO方式がん疼痛治療法」を公表している.この「WHO方式がん疼痛治療法」の紹介は,“Health for All by the year 2000”との標語で示されているようにWHOの健康戦略に沿った対策の1つであり,世界各地のすべての医療機関に対してがんの痛みに目を向けるように働きかけ,適切ながん疼痛治療法を広報し,すべてのがん患者を20世紀中に痛みから解放することを目指したものであった1).本邦においても,2000年に日本緩和医療学会を中心として『がん疼痛治療ガイドライン』2)が作成された.しかしながら,21世紀を迎えた今なお「WHO方式がん疼痛治療法」は医療関係者に十分に理解されていないのが現状である.
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