研修報告
平成30年度 がん看護専門看護師海外研修助成事業—第4回 がん看護専門看護師海外研修報告書
入江 佳子
1
,
小山 美樹
2
,
高見 陽子
3
,
吉本 歩
4
1筑波大学附属病院
2東京女子医科大学病院
3市立岸和田市民病院
4松江市立病院
pp.29-34
発行日 2019年12月31日
Published Date 2019/12/31
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- 文献概要
Ⅰ.はじめに
日本がん看護学会では,公益財団法人小林がん学術振興会による「がん看護専門看護師海外研修助成事業」の助成を受け,2015年度より専門看護師を対象とした海外研修を行っている.本研修は,がん医療の最新の知見および,がん看護に関する専門的な知識を深め,がん看護専門看護師としての臨床能力の質向上を図ることを目的としており,今年度は,2018年9月8日〜14日の日程で,UCSF Medical Center(University of California, San Francisco Medical Center)に4名が派遣された.研修は,講義,ワークショップ,UCSF Medical Centerなどの見学やシャドーイングから構成されており,研修者それぞれが多くの貴重な学びを得ることができた.学びの中から,本稿では,がん薬物療法(免疫療法,経口抗がん薬のアドヒアランス,通院治療センター),緩和ケア,サバイバーシップ支援,ICT(Information and Communication Technology)の利活用,医療・看護の質向上の取り組み(医療政策,INEx: Institution of Nursing Excellence),CNS(clinical nurse specialist)の役割について報告する.
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