Japanese
English
論著
看護学を構築する重要概念を考える
The Important Concepts for Developing Nursing Science
樋口 康子
1
Yasuko Higuchi
1
1日本赤十字看護大学
1The Japanese Red Cross College of Nursing
pp.1-10
発行日 1986年12月30日
Published Date 1986/12/30
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はじめに
看護は,学として成立するや否やの問に対して,看護は今や学問として体系化されつつあると答えたい.例えば,ナイチンゲールの看護覚え書きが出版されてからその後,多くのすぐれた先輩諸姉が,次次と彼女達の看護観を論理的にまとめ後輩の私共に道しるべを残してくれた.それにしても,看護学の創成期にあるわが国において,昭和61年度(1986)に看護大学を新設するにあたり,最大に苦慮した点は,看護学をどのように組織立ててカリキュラムの中に組み入れるかであった.
本稿では,新設の看護大学のカリキュラム構築にあたって,看護学とは何かを考え,この機会に看護実践における体験や看護現象として把握したことを概念化してみようと試みたものである.
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