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研究報告
中年期がん患者のソーシャル・サポート・ネットワーク―手術前後のサポーターの内容と変化
Social Support Networks of Middle-aged Cancer Patients: Analysis of Contents of Networks Before and After the Operation
福井 里美
1
Satomi Fukui
1
1聖心女子大学大学院文学研究科
1University of the Sacred Heart, Tokyo
キーワード:
がん患者
,
中年期
,
ソーシャル・サポート・ネットワーク
,
cancer patients
,
middle-age
,
social support network
Keyword:
がん患者
,
中年期
,
ソーシャル・サポート・ネットワーク
,
cancer patients
,
middle-age
,
social support network
pp.33-43
発行日 2002年3月31日
Published Date 2002/3/31
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
- サイト内被引用 Cited by
要旨
がん切除手術の為に入院した中年期患者(n=23,平均年齢52.3±7.68)を対象に,手術前から退院後3か月まで縦断的に個別面接を行い,ソーシャル・サポート・ネットワークの内容と変化を検討した.重要度を3段階に区別してサポーターを挙げてもらい,次にその人を選んだ理由を聞いた.その結果,患者は一貫して平均14.5人をサポーターとしてあげ,内容は配偶者,子ども,自分のきょうだい,その他の親族,さまざまな友人,さらに医療者など多様であった.しかも患者は,それぞれが自分にとってどのような意味があるかを識別しネットワークを構築していることが明らかになった.最も重要なサポーターには信頼と親愛の気持ちが基礎にあること,次に重要なサポーターからは情報的・道具的サポートを受けていることがわかった.また,医師や看護婦はその専門性が最も期待される治療の時期にサポーターとみなされていた.最後に,ソーシャル・サポート・ネットワークの個人差,新たなサポーターの可能性,「アンビバレントな感情」の3点について論じた.
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