巻頭言
世界の学術ジャーナル出版動向
堀内 成子
1,2,3
1日本看護科学学会
2英文誌編集委員会
3聖路加看護大学
pp.1
発行日 2010年12月21日
Published Date 2010/12/21
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- 文献概要
日本看護科学学会英文誌(Japan Journal of Nursing Science,以下JJNS)は第7巻となり,国内外からの投稿論文数は右肩上がりで増加している.2003年は22論文の投稿であったが,2009年には82論文,2010年はそれを上回る勢いである.
今年夏には,JJNSがインパクトファクター(Impact Factor)を獲得した.2009年度は0.333で看護分野72誌中70位である.2007~2008年度の13論文が対象で21回の引用であった.インパクトファクター(文献引用影響率)は,ある特定の2年間において,ある特定の雑誌に掲載された論文が平均的にどのくらい引用されたかを示すもので雑誌の影響度を示す.インパクトファクターが学術誌を評価する唯一の尺度ではないと言われて久しいが,これに取って代わる尺度は現れず,業績評価や競争的土壌においては,現在でもインパクトファクター神話が続いている.そういう意味ではJJNSもJournal Citation Report(JCR)に掲載されるようになったことは喜ばしいことである.
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