Japanese
English
【研究報告】
1. 救急看護領域における看護診断使用頻度の実態に基づく特徴と救急看護認定看護師教育課程における教育内容の検討
Characteristics of Nursing Diagnoses in Emergency Nursing and Examination of Nursing Curriculum for the Education of Certified Nurses in Emergency Nursing
寺師 榮
1
,
西林 百合
2
,
新井 祐恵
3
,
對中 百合
4
,
小笠原 知枝
5
Sakayu Terashi
1
,
Yuri Nishibayashi
2
,
Sachie Arai
3
,
Yuri Tainaka
4
,
Chie Ogasawara
5
1大阪府看護協会
2大阪警察病院
3甲南女子大学
4畿央大学
5人間環境大学大学院
1Osaka Nursing Association
2Osaka Police Hospital
3Konan Women's University
4Kio University
5Graduate School, University of Human Environments
キーワード:
認定看護師
,
救急看護
,
認定教育課程
,
看護診断
Keyword:
認定看護師
,
救急看護
,
認定教育課程
,
看護診断
pp.4-15
発行日 2017年3月15日
Published Date 2017/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7004200023
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救急看護認定看護師教育課程の受講生88名の実習中の記録と,臨床現場のNANDA-I・NIC・NOCなどの使用状況と必要性の認識の分析から,救急看護領域の看護診断の特徴と認定教育課程の教育上の課題を検討した.その結果,看護診断名と共同問題を使用していた受講生は32.1%,看護診断名のみは67.9%であった.看護診断の総数633件,うち看護診断名は84種類586件,共同問題は22種類47件であった.使用頻度は,「感染リスク状態」「ガス交換障害」「非効果的気道浄化」の順に高かった.外来と病棟の使用状況の比較では,NANDA-I,共同問題,OTE計画の使用に有意な差がみられた.救急看護認定看護師は,看護診断に基づく看護介入よりも,救急外来におけるBLSなどを重視する傾向がみられた.実習中は,正確に看護診断名が使用され,看護診断を重視していたことから,救急看護認定看護師の教育課程における教育は効果的であったことが示唆された.
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