日本看護診断学会第4回学術大会報告 看護診断の発展をめざして
【シンポジウム・2】
記録用紙の改善からケアの継続へ
穴井 めぐみ
1
Megumi Anai
1
1新日鐵八幡記念病院
1Nippon Steel Yawata Memorial Hospital
pp.56
発行日 1999年3月15日
Published Date 1999/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7004100034
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当院で看護診断を導入し,はや5年が経過した.導入成果として,
(1) 問題の誘因・関連因子を明らかにしていくことで,個別的な援助が導きやすくなった
(2) 共同問題と看護上の問題が区別されることで,看護独自の介入がしやすくなった
(3) 共通の診断名を使用することで看護婦間のコミュニケーションが図りやすくなった
(4) 看護婦の責任が明確になった
(5) 病棟間,病棟-外来間にケアの継続ができる ことが挙げられる.
5番目のケアの継続を可能にした背景の1つには,転棟・転院・退院の看護要約用紙の統一を行い,
(1) 問題リストの記載がなされていること
(2) 入院中の看護経過が簡潔に書かれていること
(3) 残されている問題と今後の方針が書かれていること
を規定したので,記載時の視点が明確となったことがある.
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