第22回日本腎不全看護学会・学術集会記録 【会長講演】
Next Stage—腎不全看護のこれまでと,これから
定本 高子
1
1医療法人徳洲会札幌東徳洲会病院
pp.4-8
発行日 2020年4月30日
Published Date 2020/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7003200192
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I.はじめに
この度,第22回日本腎不全看護学会学術集会・総会を北海道札幌市で開催することができた.北海道での学術集会開催は初めてのことである.今回の大会は初めて尽くしで,令和になって初めての大会でもあり,また大学教員でもなく看護部長などの肩書きも持たない看護師が大会長を務めることも初めてであろう.
今大会のテーマは,「Next Stage〜腎不全看護のこれまでと,これから〜」とした.本学会の歴史は長く1976年の日本透析看護研究会から始まり,日本腎不全看護学会になったのは1998年,2015年には一般社団法人となり,2018年には学会発足20周年を迎えた.6学会認定の慢性腎臓病療養指導看護師(Dialysis Care and Management of Chronic Kidney Disease Leading Nurse;以下,DLNと略す)も1,000名を超え,腎不全看護の発展のための活動を幅広く展開してきた.その中の一員として専門看護を真剣に考えていく活動にかかわれていることへの喜びと,これまでの発展に多大な功績・業績を残された諸先輩方に対して畏敬の念を抱かずにはいられない.
北海道においても,DLNが増え,ついにはこの札幌で学術集会を開催させていただくことは1つの区切りであり,次の段階(Next Stage)へステップアップする好機と感じている.今日まで脈々とつながってきた腎不全看護への思いを絶やすことなく,今後の本学会発展への一助となるような学術集会にしたいと考えた.今回は,自分がたどってきた道のりと現在,そしてこれからの腎不全看護への思いについて報告したいと思う.
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