文献抄録
Stage 4 腎癌に対する積極的治療
pp.999
発行日 1977年11月20日
Published Date 1977/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413202451
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転移のある腎癌に対して積極的外科治療と化学療法が行なわれるのが最近の傾向であり,腎摘出術とホルモン投与と非ホルモン化学療法で予後は大いに良くなつている。更にBCGその他の免疫療法を加えることで一層の延命効果が期待される。著者らは有転移腎癌に対して積極的治療と姑息的治療の予後,あるいは臓器転移巣の切除予後などについて報告している。
症例は転移のある腎癌101例で,うち37例は腎摘を施行,64例は腎摘はせず他の治療を行なつた。全例にまずホルモン治療として毎週1,000mgのmedroxyproge-strone acetateを4週,その後は400mgに減量して8週投与。このprogestroneに反応しない時には100mgtestosterone propionateの注射週3回,あるいは200mgtestosterone cyclopenyl propionateの注射を毎週施行した。患老が上記のホルモン治療で効果を示さない時には化学療法として抗癌剤の5-Fu,Methotrexate,cyclo-phosphamide,Vihcristineなどを併用投与した。
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